学力を伸ばすための指標③
昨年度(2006年度)の学力推移調査全国集計結果から、「身につけたい習慣」を取り上げています。今日は、「学習でわからないときの対応」についての分析です。過去2回と同様に、2006年度中学3年生秋での結果を比較しています。わからないことがあった時にどのように対応するか、成績別に集計すると、偏差値60以上のA層と偏差値45以下のD層とでは次のように違います。
| A層 偏差値60以上 | D層 偏差値45以下 | |
| 教科書・参考書で調べ、自力で解く | 32% | 16% |
| 塾で教えてもらう | 10% | 19% |
| そのままにしておく | 2% | 8% |
わからない問題があったときに「そのままにしない」という点では、成績によってそれほどの違いはないと思われます。ここでは示しませんでしたが、友達や家族に教えてもらう割合も30%でほとんど差がありませんでした。ただ、「塾で教えてもらう」割合は学力上位者では高くありません。「一度、自分で考えさせる」習慣をつけることや、定期考査後の復習も「理解できるまでさせる」ことが重要なようです。中間考査が終わりました。今日からの学習が大切なのだと思います。A.M. / M.N.