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コンピュータの創生期

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EDVACと同時期にケンブリッジ大学で開発されたEDSAC
棚に置いてある缶のようなものは真空管です。

 1903年の今日、ジョン・フォン・ノイマン John von Neumann が生まれました。

 1945年にノイマンが現在のコンピュータの動作原理である「ストアードプログラム方式」を発表したので、以降「ノイマン型アーキテクチャ」とよばれるようになりました。そのときジョン・エッカートやジョン・モークリーとともに開発していたEDVAC(Electronic Discrete Variable Automatic Calculator)は約 6,000本の真空管と約 12,000個のダイオードが使われていて、7,850kgもの重さがあり、今のコンピュータとはぜんぜん様子が違います。今の中学生は「真空管」を知らないかもしれませんね。

 この時期に開発されたコンピュータが航空宇宙工学,物理学,気象学,経済学などさまざまな分野の学問に大きな影響を与えました。しかし、ノイマン自身はオッペンハイマーとともにマンハッタン計画に参加するなど、核兵器開発に従事し、コンピュータ開発からは遠ざかってしまいました。A.M.