« 1月28日の連絡帳 | メイン | 1月29日の連絡帳 »

理科冬休みの課題から⑩

 イカの解剖の目的の一つは、後期の授業でちょうど扱っている「消化器官」の理解です。

 イカの口を形状から「カラストンビ」といいます。肉食であるイカはこの鋭い口でえさを食べています。口の中には顕微鏡で見るとおろし金のようなザラザラした舌があります。
squid-04.jpg
「白い所へ向かってさわると何も感じませんが、白い所から黄色い所へ向かってさわると進みません。だから下ろし金のようだとわかります。」 D組 S.Y.
 カラストンビのスケッチも正確で丁寧なのですが、舌の観察が素晴らしいです。ザラザラしている舌の表面の構造は顕微鏡でないと観察は難しいので、ほとんどのレポートでは見えなかったと書いていました。このレポートでは方向によって感触が違うからおろし金のようになっていると考えているところが良いと思います。

squid-01.jpg
消化管が口→食道→胃→盲腸→直腸→肛門と続く一本の管であることをもっともわかりやすく写真に撮っていたレポートです。 C組 T.Y.

 食物が消化管をどのように移動して消化・吸収するのかを調べるために、薄めた醤油を口から入れてみるように指示しています。
squid-11.jpg
口から入れた醤油が食道→胃→盲腸と流れていくようすがスケッチに矢印で書き込まれています。隣に写真も添えてありますが、スケッチの方がわかりやすいですね。 D組 K.N.