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生きる力をつけさせるために②

 人間関係を構築するときに「話をするのがうまいかどうか」「話を聴くのが上手かどうか」ということは大切な要因になります。携帯やパソコンなどのツールが発達すればするほど、生のコミュニケーション能力の重要性は高くなってくるでしょう。お子さまたちは中学生ですから、話すことも聞くことも一通りのことができます。だから別に問題ないんだと勘違いしている可能性が大いにあります。

 しっかりと話を聴くのは結構難しいです。1時間の説明をすべて漏らさずに聞き取るためには工夫が必要です。少なくともメモを取り、不明な部分を確認して補足しておく。大人だったらそうするのではないでしょうか。それでもその内容を2~3分で簡単にまとめて話すとなると、できるかどうか自信が持てないかもしれませんね。そんな大変なことをお子さまたちは日に6回、「授業」という時間に体験しているのです。毎日の授業の内容をしっかりと聴くことができているかどうか、お子さまによって差はあります。それが日々積み重ねられていくのですから、中高6年間のうちには大きな差となって表れてきます。だからこそ「聴く力」を身につけることは大切なのです。

 お子さまがどの程度話を聞き取っているのかは、それを再生できるかどうかで確かめることができます。たとえば全校朝礼で学校長が5分程度の講話をおこなっています。「どんな内容だったか」を聞いたときに「なんだっけ」と首をひねっているようだったら、聞いているようで聞けてはいません。メモを取ることはできない状況であるとは言え、それほど多くを語る時間もありませんから、内容を簡単にまとめることはたやすいことであるはずです。それができていなければ、その10倍の長さ(50分間)受けている授業がどうなのか心配になりますね。明日のブログ講習会に参加されて、お子さまと同じ話を聞かれた上で、どんな内容だったかを話させてみてはいかがでしょうか。A.M.