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生きる力をつけさせるために⑤

 何をどれだけ読むかでしたね。まず、新聞を購読しているおうちでしたら、新聞に目を通す習慣づけから始めてはいかがでしょうか。端から端まで全部読み切るのは大変でしょうから、最初は見出しだけを拾いながら読んでいき、面白そうな記事だけ全文を読むようにしてもいいと思います。社会面も経済面も国際面も見出しだけは全部目を通すことが大切です。毎日眺めていると、話題になっている言葉が自然と脳に入ってくるようになります。

 テレビのようなメディアでは映像に依存しているために、活字があまり使われません。情報源としては利用価値が高くても、読む力をつけるという目的には適さないと思います。携帯やインターネットのニュースサイトではどうでしょうか。実は新聞という活字メディアは目に入ってくる活字の量が非常に多いのです。インターネットで配信されているニュースは本文であってもそれほど長くありません。リアルタイムにニュースが更新されますから、新鮮な情報を手に入れるには効果的ですが、読む力をつけるという目的にはやはり適さないのです。

 新聞に慣れてきたら、コラム(天声人語や青鉛筆など)を読むようにします。読んだら、筆者が一番伝えたかったことをできるだけ短くまとめます。もともとコンパクトにまとめられているコラムですが、これをさらに短くまとめることで、理解度がアップします。読めていなければ、趣旨がつかめていませんから、文章にはできません。コラムをまとめることができるようになれば、社説でも同じようにまとめる練習をしてみてください。3ヶ月程度でも毎日続けると、ずいぶんと読む力がつきます。 A.M.