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オンライン夏期講習 読書感想文の書き方③

 林間学舎、お疲れさまでした。ブナ林や大山山頂からの眺めなどを体験した2泊3日はいかがでしたか。経験の積み重ねこそがその人を成長させます。「行った」、「した」だけで終わるのではなく、それが自分にとってどうだったのかを「振り返る」ことが大切です。8月の間にした経験でさらに一回り大きくなった君たちに会えることを期待しています。

 さて、読書感想文の書き方の3回目は「何を書くか」です。林間学舎の課題に取り組んでいる人には、しおりのp25の進路worksheetとも共通する部分ですから、参考になるかもしれません。よくする勘違いは「感想を書く」と思っていることではないでしょうか。それだけだと、「おもしろいかどうか」で終わってしまいます。原稿用紙に何枚も書くのは難しいですよね。そこでやってしまうのが、「あらすじ」をたくさん書き写す作業です。あらすじだけを書いても「感想文」にはなりません。感想文を書くには「材料が必要」だということがわかってもらえたでしょうか。「感想」以外に書いてもいいことを知らないから書きにくいのです。

 まず、「自分の体験」から「似た話」をさがして膨らますことです。自分自身に似た経験がなければ、周囲の人に取材してください。そのときのようすを「たとえ」や「会話」も交えて表現すれば、ある程度の量になります。本を読む時に、序盤・中盤・終盤に分けて、印象に残る場面に付箋を貼っていますね。序盤の場面を100字程度で引用したあと、似た話を200字程度で膨らませます。字数は目安です。多少長くなってもかまいません。それに対する感想を100字程度で書くと、原稿用紙1枚分が完成です。どうですか、書けましたか。今日はこれでおしまいです。感想文を一気に書くのは大変ですからね。