サラリーマンって仕事なの?
前後期の秋休みに出した課題を覚えておられますか。「身近な職業人インタビュー」です。まだ職業について漠然としたイメージしか持たない中学2年生相手にいろいろと問いかけられて、返事に苦労されたことだろうと思います。「仕事は何?」と聞かれたときに、野球選手とかアナウンサーのように比較的答えやすい職種の場合もありますが、職種で単純に分類されない仕事も少なくありません。
13歳のハローワークを教材に使って500以上取り上げている職種を知ってもらうつもりですが、気をつけなければならないのは、「世の中の仕事のすべてが職種で分類できるものではない」ということでしょうね。ファミレスでメニューを選ぶような感覚で仕事さがしをしようとすると自分に合った仕事が見つからない可能性が出てきます。今存在しない10年後、20年後に出てくる職種を含めて、たくさんの選択肢があるのに、その幅を狭めてしまうとしたらもったいない話です。
図書室で、「国語算数理科しごと 子どもと話そう働くことの意味と価値」という本をみつけました。岩谷誠治さんという公認会計士の方が書かれたものです。昨年秋に出され、日経新聞やプレジデント誌で取り上げられていたので、ご存じの方もおられると思いますが、けっして小学生向けではありません。中高生や若いビジネスパーソンでも十分読み応えのある内容だと思います。お給料もらうだけのために仕事をしているわけじゃないですし、好きなことだけをしているわけでもないですよね。A.M.