教育実習生からのメッセージ⑮
最後はE組に配当されていた濱野さん(国語科)からです。
三週間という実習期間が終わりを迎えようとしています。私にとって、良い三週間であったと言えます。本当にありがとうございました。
さて、これから貴方がたは進路を決め、大学を決めていくことだろうと思います。まず一歩目で、立ち止まってみてください。教科の得意不得意で、進路を決めようとしていませんか?実習が始まり、最初のうちは大体の授業がテストの返却でした。良い悪い、明暗がはっきりと分かれた点数に、やっぱり自分はこれが苦手だ、あれが得意だ、だから得意なほうに進もう……そういった言葉が、そこかしこから漏れ出ていた事を覚えています。ですがちょっと待ってください。教科の得意不得意は、これからの勉強次第でいくらでも変えることができます。まして、まだ一回目の定期考査が終わった程度、半年も経過していません。それだけで決めてしまうのは、少しばかり早くありませんか?一度決めてしまえば、理系から文系、文系から理系という進路変更は、容易ではありません。まず、高校一年生という一年間、しっかりと考えてみてください。自分が何をしたいのか、どんな職業に就きたいのか、そうするためにはどの大学に行って、その大学に入るためにはどういった勉強をしなければいけないのか……そうしてできあがった目標は、きっと貴方がたのこれからの人生を支えてくれる、重要なものとなってくると思います。もちろん、家族や友人、先生にも相談してみましょう。現実的なものであったり、元気づけてくれるものであったり……きっとそれらも、大事な原動力となると思いますよ。これからの現代社会を生きていくためには、本当にしんどいかもしれません。しかしだからこそ、しっかりと目標を立てていれば、恐れるものなんかありませんよね?貴方がたの目標が決まることを、そして、大学に入って、社会に出て胸を張って自分の経歴を言いきれるようになっていることを、祈っています。