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サマーサイエンスキャンプ報告②

 東海研究開発センター原子力科学研究所,那珂核融合研究所で実習をしてきたK.E.くんのレポートです。

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 霧箱では過冷却のアルコールが放射線であるα線で衝撃が加わることにより液体に変わり、それで放射線の飛跡を見ることができるということが分かりました。
マニピュレータは操作するのがとても難しかったです。自分の名前を書くのでさえ苦労しました。でも実際にそこで働いている人は簡単そうに操作しているのを見てすごいなと思いました。このようなスキルが最先端の技術を支えているのだなと実感しました。
陽電子加速器で行われている中性子の研究やニュートリノの研究などで、今までは原子核の中にはたくさんの物質はないと思っていたけど中間子や陽子はクォークからできているなど色々なことを学ぶことができました。まだ分かっていないことも多いと説明されていたので、今の技術でも解明されていないことはたくさんあるのだなと思いました。
那珂研究所では超伝導体のピン止め効果が凄かったです。それと電子レンジでプラズマ状態を作り出したのにも驚きました。核融合反応では太陽とは違い重水素と三重水素をプラズマ状態にしてから加速させ、それらをぶつけることによりエネルギーを作り出すということを学びました。
放射線は身近な所にあるのだなと思いました。今までは原子爆弾やチェルノブイリ原発事故など日常の生活とは離れたところにあり、怖いものと思っていましたが、使い方を間違えなければとても便利なものだと感じました。
サイエンスキャンプに参加して、同じような目標や興味を持った、本来なら会うこともなかった日本中の仲間たちと出会えて、いろいろな考えや思いを語り合うことができたのでとても良かったです。そしてそこからもたくさんのことを学ぶことができました。
また、普段はなかなか触れられない最先端の技術に触れられてとても楽しかったです。このキャンプで学んだことを学校の勉強や将来のことなどに役立てていきたいです。

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