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選特生物 授業の補足12

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 昨日の続きです。今日は核酸の分子構造について、もう少し補足をしておきます。核酸は糖・リン酸・塩基で構成されるヌクレオチドが重合してできた高分子です。糖はDNAではデオキシリボース,RNAではリボースが利用されています。デオキシリボース,リボースともに五炭糖に含まれる単糖です。この五炭糖の1位にプリン塩基やピリミジン塩基が結合したものをヌクレオシドといい、ヌクレオシドにリン酸基が結合したものをヌクレオチドといいます。

 塩基には大きく分けて2種類あり、六員環と五員環からなるプリン骨格をもつものがアデニングアニン,六員環からなるピリミジン骨格をもつものがチミンシトシンウラシルです。授業では、分子の大きさの違いと水素結合の数の違いに注目するように話をしましたが、有機化学を学んでいないので、イメージしにくかったかもしれません。それぞれの塩基の分子モデルにリンクを張っておきますので、参考に見ておいてください。