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ウインターサイエンスキャンプ報告②

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 鳥取大学 産学・地域連携推進機構で「風力発電」を体験してきたR.H.くんのレポートです。彼は昨夏にもサイエンスキャンプへ参加しています。
 今回のサイエンスキャンプに参加するまで、風力発電にはそこまで興味はなく、都市開発や計画といった仕事に就きたいと思っていたので、その中でこの風力発電を上手く使っていけたらいいと思っていましたが、このサイエンスキャンプに参加したことで、技術開発や研究といった仕事や、大学教授といった仕事にも少し興味がわきました。
 今回、風力発電についての体験だけかと思っていたのですが、乾燥地での土壌研究や農業研究などの施設見学もさせていただけたのは嬉しかったです。特に、夏のサイエンスキャンプで農業について様々な体験をさせてもらっていたので、乾燥地での農業についてもより深く考えると言ったこともできて、一見関係のなさそうな分野でも必ずどこかでつながっているということを実感できました。また、風力発電を間近で見学する貴重な経験もでき、風車の騒音もどのくらいのものなのかもわかりました。
 また、自分たちで小型風車を製作し、風洞実験でその性能を調べました。細かいはんだ付けの作業が多く、とても苦労しましたが、完成した時の達成感はその苦労以上に大きかったです。こういったことが技術開発の魅力の一つでもあるのではないかと思いました。また、翼の形状を自分たちで工夫して作ったので、一人一人のこだわりがよく出ていました。風洞実験で風車のデータを集めた後、データ整理をしたのですが、実験前の予想では、風車の回転数が上がると発電量やエネルギーの変換効率も上がるのではないかと思っていたのですが、実際は全く逆のデータが出てきて、その原因を考えるのがとても難しかったです。しかし、このように上手くいかないからこそ研究や技術開発はやりがいがあるんじゃないかと思いました。
 今回のサイエンスキャンプに参加して、大学の先生方や大学生、大学院生の方々と話をしていると、まだまだ自分の視野が狭いと思いました。だからこそ、サイエンスキャンプをはじめ、たくさんの経験をすることで、徐々に考え方を広げていけたらいいと思います。有意義な三日間でした。