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スプリングサイエンスキャンプ報告

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 東日本大震災の影響で中止となった施設も多く、春は鹿児島県にある鹿屋体育大学で受講した特進コースの1名だけとなりました。実際に研究している現場に行くことで、自分の進路をしっかりと考えるきっかけとなったようです。

今回が初めての参加で緊張や不安で一杯だった。地震の影響で参加できなかった人たちもいたので、その分頑張ろうという気持ちにもなれた。テーマが「スポーツ科学の最前線」だったので、化学物質を使用して、人間に最大限の力を与えることだと思っていた。しかし、講義を受けると、効率の良いトレーニングや運動をすること、機械を使って分析することで、力を生かすことだとわかった。
 陸上の短距離で使われる筋肉である速筋は先天的なものもあるが、中・長距離で使われる筋肉である遅筋はトレーニングで速くできる。ドーピングがよく話題になるが、筋肉を増やせばより強くなれる。血液中に含まれるミオスタチンという物質を取り除くことで筋肉の増強がおこなわれることを知った。この物質の発見のきっかけは食糧問題で、スポーツとは関わりがないことだった。そんなことを聞きながら、自分のからだを壊してまで世界一になることの意味を考えていた。
 二日目におこなった、三次元で見る人の動きやハイスピードカメラにはとても興味が沸いた。三次元で見る人の動きは、不思議なものばかりだった。普段見ることができない床から見た映像、腰や腕の位置の変化を捉えた映像などだ。ハイスピードカメラは1秒間に約1000コマという速さで撮影が出来る。自分はサッカーのシュートのフォームを撮った。他にも、いろいろな競技をスローで見ることができ楽しかった。この2つの機械を組み合わせるとさらにすごいことができるようだ。
 今回のサイエンスキャンプで学べたことはすごく貴重であり、これからの生活の中でも生かせることがいくつかあったので、活用してみたいと思った。 N.D.