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大阪大学高大連携講座 Report⑫

 夏期集中講座 「タンパク質と構造化学入門」を受講したS.I.さんのレポートが届きました。X線回折を利用してタンパク質の結晶構造を調べたようですが、この理論は今年の高校化学グランプリにも出題されていましたね。内容に興味がある人は担当に声をかけてください。

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 講義では蛋白質のX線解析の理論、蛋白質構造の原理などを教わりました。蛋白質構造は去年の生物で習っていたのでまだついていけましたが、X線解析のところは、物理で同じようなものをしたとはわかりましたがうすぼんやりとしか理解できませんでした。虫眼鏡と同じ理屈だけれども蛋白質は可視光では手に負えず、X線を使うからレンズが使えず、いろいろな計算をして拡大図を手に入れるそうです。よくわからなかったけれど、面白かったです。
 実験では蛋白質結晶を作り、その観察をしました。㎕という単位も、マイクロプレートなどのいろいろな器具も、学校で扱ったことがないのでとても楽しかったです。結晶がうまくできるか心配だったけれど、大きな結晶もいくつかできていました。蛋白質の結晶なんて今まで考えたこともなかったけれど、じっくり観察すると六角形や針状になっていて、とても綺麗だと感じました。
 今回3日間だけでしたが、普段学校ではしないこともできて、とても楽しかったです。また機会があれば、こんなプログラムに参加してみたいです。

 夏期集中講座を受講する人はあと8名います。受講後は報告をお願いします。