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大阪大学高大連携講座 Report⑮

 学校の外へ学びに出てみようという動きは学年全体に拡がってきたようです。前回のレポートは特進コースの生徒が書いてくれました。彼女のように自ら学ぶ姿勢が持てることが大事なんじゃないでしょうか。さて、夏期集中講座「分子と生命」を受講したR.H.くんの感想です。
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 私が今回参加した講座には阪大の大学生7人と高校生6人が参加しました。阪大生の人たちは歯学部や薬学部、外国語学部などの理系と文系を問わず、様々な学部から講座に参加していました。講座は8月22日から25日の4日間で行われ、初日はDNAや遺伝子に関する基礎知識と遺伝子操作の基礎的実験手法の説明を受けました。そのあとに、班を二つに分けてそれぞれ別々の実習を開始しました。私の班では培養細胞に遺伝子導入を行い、GFP(緑色蛍光たんぱく質)を発現させるという実験を行いました。その実験では、まず初日にプラスミドDNAを持った大腸菌を植菌しました。二日目に大腸菌からプラスミドを単離精製した後、培養細胞を経代してから電気泳動用のアガロースゲルを作成し、プラスミドに制限酵素処理を行いました。三日目にプラスミドに電気泳動を行い、プラスミドチェックをし、培養細胞にプラスミドDNAの遺伝子を導入しました。最終日には遺伝子導入を行った培養細胞を観察して、実験を終えました。結果は上の写真のように培養細胞がGFPを発現し、緑色に光っていました。実験はほぼ予定の結果に終わりました。
 今回の講座に参加して実験を行わせてもらうことで、実験器具の使い方を学んだり、大学の研究室にしか置いてないような特殊な実験装置を使わせてもらったりと、大学の研究室に実際に入らないと出来ないことをたくさんやらせてもらえました。さらに、様々な学部からきている大学生の色々な話を聞かせたもらえたりしました。特に自分が目指す学部の大学生から学科の違い、就職先や授業についてなど、その学部の大学生の生の声を聞けました。今回、公欠して講義を受けに行きましたが学校に行って授業を受けた以上に多くのことを学べたと思います。