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大阪大学高大連携講座 Report⑰

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 夏期集中講座を受講した生徒の報告もあと4人となりました。前回と同じ「分子と生命」を受講したK.N.さんのレポートです。GFPは下村脩先生が単離・精製に成功してノーベル化学賞受賞に結びついた緑色蛍光タンパク質Green Fluorescent Protein,RFPは赤色蛍光タンパク質のことです。マーカーとして用いられるこれらの蛍光タンパク質は目的によって使い分けられています。

 私は、阪大の産業科学研究所で行われた「分子と生命」という講座を受けました。このセミナーでは、4日間にわたって、大学生と共に実験をすることができました。私が行った実験は、GFPが組み込まれたプラスミドDNAを大腸菌で培養し、チャイニーズハムスターの細胞にDNAを導入することで、蛋白質の発現を確認するものでした。また、制限酵素でプラスミドを切り、電気泳動も行いました。プラスミドDNAをたくさん増やす方法としては、PCR法という方法もありますが、やはり機械で操作を行うため、間違った遺伝情報が含まれることもあります。その反面、生き物である大腸菌で増やすと、間違った情報は正しく修正され、正しいDNAが手に入るそうです。DNAを導入し、ミトコンドリアや小胞体はGFPが、細胞質や細胞膜はRFPが光ることで、それらの違いを確認しました。しかし、どの細胞小器官が光っているのかを判断するのは、難しかったです。今回このセミナーを受けて、実際に自分の手で実験することの大切さを学びました。このような貴重なことを学ぶことができて、良かったと思います。