« 中間考査・初日 | メイン | ELCAS2011 Report8 »

ELCAS2011 Report7

ukikus_4.jpg

 生物を受講しているY.S.さんの2回目のレポートです。文中のフロンドとはウキクサの葉状体のことです。コケ植物のうち苔類では茎と葉の区別がないので、葉状体thallusという用語をつかいます。ウキクサは単子葉類なので、茎と葉の区別があるはずですが、葉のように見える部分は茎と融合しているために葉状体とよぶようです。

 ELCAS第2回目のオープンコアコースでは、沼田教授の「昆虫の生活史を決める光周性」についての講演を受けました。日長によって休眠の時期が決まったり、昆虫の種類によって休眠の時期が様々であったりすることなどを説明してくださいました。初めて知ることが多く、勉強になりました。
 各分野での体験学習コースでは「植物は繰り返す」ということを確かめるために、顕微鏡を見ながらウキクサの構造を観察しました。これはウキクサのフロンドを一枚ずつ分解し、どのフロンドが一番最初にできたものなのかを考えるものでした。花が咲いているウキクサも同様に観察しました。その結果、最初にできたと考えられるフロンドの右側に次の新しいフロンドができている場合は、最初のフロンドの左側にも次のフロンドができ、そこに花が咲くということがわかりました。最初のフロンドが一番下にあるはずなので、まずそれを見つけて一枚ずつ分解しながら、最初のフロンドの上にできているフロンドを探していきました。分解しながらフロンドができている向きを見極めるのは大変でしたが、植物がある規則を繰り返しながら成長していくことがよく分かった気がします。次のELCASも楽しみです。