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ELCAS2011 Report6

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 宇宙を受講しているM.F.さんのレポートの2回目です。体験してきたのは電子顕微鏡のようですね。走査型電子顕微鏡Scanning Electron Microscope(SEM)は電子線を当てて反射してきた電子を検出器に集め、コンピュータ処理して二次元像にするものです。その像から化学組成が推定できるようですね。もう一つは透過型電子顕微鏡Transmission Electron Microscope(TEM)です。光学顕微鏡では可視光の波長によって分解能が100nm程度までになります。それより小さなものを観察するには波長の短い電子線を利用する必要があります。

 今回は岩石の化学組成などを分析する走査顕微鏡というものを体験させてもらいました。入ったらいきなり学校では見ないような大きな顕微鏡があり、驚きました。コンピュータの画面で組成分析したいところを決めて、そこに電子線を当てて調べます。その化学組成からいつできたか、できた状況などがわかります。また、電子線をすごいスピードで当て、通過させて形を見る顕微鏡もあり、見せてもらいました。見るものが小さく、試料をつくるだけでも時間がかかるので、小さなものを見る大変さを実感しました。でも小さなものからもわかることがたくさんあって、それがおもしろかったです。