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学習習慣を見直しませんか

 11月も終わりに近づいてきました。高3は月曜・火曜を使って、センター模試を本番と同じ時間帯で実施していました。私立大学の公募制推薦も始まっているので、フロア全体からはピリピリとした緊張感が伝わってきます。校外学習でお参りに行った北野天満宮のご加護がありますようにと願うところです。

 さて、高2は進路選択やそれに伴う科目選択のための面談が一段落です。クラスによって前後していますが、そろそろ冬の個人懇談の案内を差し上げる予定です。お子さまと進路について、意見を合わせておいてください。そのときに気をつけていただきたいのは、今の状況ですべてを判断しないで欲しいということです。生徒の能力は周囲の大人が思っているよりもはるかに高いのに、過小評価されがちです。それ故に生徒自身も自己評価が低いことが多いのです。

 宮口公寿さんが書かれている「東大に合格する記憶術」という新書を紹介します。記憶術を信じるかどうかについては、個々人の判断にお任せするとして、紹介したいことは「学習プロセスの分析」や「時間管理術」について書かれた後半部分です。「人生は今日の連続である」から、来ないかもしれない未来や取り返しのつかない過去にとらわれず、現在を最適化することが大切だと著者はいいます。長続きしない無理な計画を立てても、実行しきれなければ意味はないだけではなく、やりきれなかったことに不安を感じてしまうというのです。やり遂げられる量にブレークダウンして、勉強を開始し、継続できるようにしないから、活用できる時間の範囲内で目的を達成できないのだと説いています。何をどれだけするのかを考えて決めたら、ルーティン化して、実行することが大切なのだというわけです。著者の「誰にでも大きな可能性がある」という考え方に共感したので、紹介しました。(記憶術の方は何とも判断できません。)