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ELCAS2011 Report18

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 化学を受講しているM.I.さんのレポートを紹介します。「電気を流す有機物」というテーマでの講義だったようです。次回に電荷移動錯体をつくるための予備知識だったようですが、資料を見せてもらった限りではずいぶんと専門的な内容にまで踏み込んでいるようです。電気を流す有機物では、2000年にノーベル化学賞を受賞した白川英樹先生が発見したポリアセチレンなどの導電性高分子が有名ですが、それとは違うしくみのようです。

 今回は2時間講義で、少し身構えましたが、講義内容はなんとなく知っている部分から全く分からない部分まであり、少しも眠くなることなく楽しんで聞くことができました。理解できない部分もありましたが、授業で疑問に思っていた部分が解決し、実際に模型なども見せていただいたおかげでより理解が深まりました。次回の実験では電荷移動錯体を作るそうです。ベンゼンやナフタレンなどは安定しているので絶縁体となりますが、錯体にすることで電子供与体または電子受容体となることができます。実験に臨むにあたって、まだ理解できていない部分もあるのでもう一度いただいた資料を読み込んで理解できるよう努力したいと思います。