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ELCAS2011 Report20

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 昨年12月のELCASレポートも残り2つです。生物を受講しているY.S.さんのレポートのうち,12月3日分をアップします。写真はタチバナの細胞のようです。ミトコンドリアが撮影されています。十数枚の写真を届けてくれました。

 今回は電子顕微鏡を使って,ネズミの脳細胞の構造を観察しました。電子顕微鏡を見るのも,操作するのも初めてだったので,とても新鮮でした。電子顕微鏡の分解能は0.1nmということで,光学顕微鏡では観察できないような細かい構造を観察することができます。しかし,電子顕微鏡を使って観察を行うには超薄切片法という方法を用いて試料を作成する必要があるそうです。高真空に保たれている電子顕微鏡の内部には約70%の水分を含む生物試料をを直接持ち込むことはできません。また,短波長の電子線を用いるため,試料を限りなく薄くしないと電子線が透過できないということでした。超薄切片法にも何段階かあり,一週間ほどかけて試料を作成すると聞き,驚きました。今回は試料は用意されてあったのですが,実習では自分の手で電子顕微鏡を操作させてもらうことができました。核だけでなく,ミトコンドリアやゴルジ体,シナプスなども観察できたので,とても感動しました。今回も貴重な体験ができて楽しかったです。次回のELCASも楽しみです。