« ELCAS2011 Report26 | メイン | 修了式・離任式 »

最先端実験科学教室

 サントリー生命科学財団 生物有機科学研究所に協力していただき,高1・2の生命科学を志望する生徒30名が参加して最先端実験科学教室をおこないました。52期の京都大学生が1名手伝いにきてくれました。

 まず,午前中に「ホルモン」についての基本的な知識やおこなわれている研究についてのレクチャーと,今日おこなう実験の説明をしていただきました。午後からは5名ずつ6班に分かれて,PCRや電気泳動,組織切片作成,共焦点蛍光レーザー顕微鏡による観察を順番に教えていただきました。かなり盛りだくさんの内容でしたが,研究員のみなさんに丁寧に指導していただいたので,特にトラブルもなく,すべてのメニューを終えることができました。

 最後に研究所の方に励ましの言葉をいただきました。生徒たちは「好きならば2倍頑張れる」「諦めずに続けることが大切」という話に感じ入ったようすでした。強く背中を押してもらった気持ちだったかもしれません。特に高2は受験までの1年を過ごす上で心強い言葉だったようです。

CIMG3726.jpg CIMG3759.jpg
CIMG3768.jpg CIMG3777.jpg
受容体mRNAをPCRで増幅し,電気泳動で受容体がどこに存在するかを確認しました。マイクロピペットの操作を学校でもやっていたので,チューブに入れるのは問題なかったのですが…。使う試薬や操作の意味が十分に理解できなくて苦労しています。

CIMG3782.jpg CIMG3791.jpg
CIMG3817.jpg CIMG3818.jpg
ホヤの卵巣を使って組織切片の作成をおこないました。パラフィン包埋を薄く切ってスライドガラスに拡げるのが難しかったようです。また,細胞を切らずに断面図を作成できる共焦点蛍光レーザー顕微鏡を使って,受容体の位置を観察させてもらいました。

CIMG3730.jpg CIMG3750.jpg
実験の合間や昼食を取りながら,実験器具や実験生物,今行っている研究について,いろいろと話を聴かせていただいたようです。