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大阪大学高大連携講座 Report22

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 「創薬化学最前線への誘い」を受講しているS.I.さんのレポートです。医薬品や生薬は化学Ⅱの最後に扱います。

 去年に続き2度目の高大連携講座で、今年は「創薬化学最前線への誘い」を受講しています。第1回目の13日は天然の薬用資源からの薬用成分の抽出方法を学びました。よくCMなどで「生薬配合」と見聞きしていますが、「生薬」というのは何か、と思っても見ませんでした。天然に存在する薬用植物を指しているのだと思っていましたが、実際は日本薬局方で定められている198品目を指しているそうです。それぞれについて部位、使用法、含有物などが細かく決められていて、石灰のような鉱物も生薬に含まれているとか。
 薬用成分の抽出方法として、スクリーニングの一種、ペーパーディスク法を体験させていただきました。菌を混ぜた寒天培地に微生物の培養抽出物をしみ込ませた小さな丸い紙を置いて培養するもので、抽出物に殺菌能力があればその紙の周りだけ菌が育たないので、その抽出物について更に詳しく調べていくそうです。聞いたことのない言葉が多く、ついていくのも大変ですが、それでもとても楽しいです。週一回のこの講座を楽しんで受けたいと思います。