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大阪大学高大連携講座 Report23

 しばらくアップしない間に第6回のレポートが届いています。受講者4名はそれぞれにいろいろなことを学んでくれているようです。今回は「ものづくりフロンティア」を受講しているN.K.くんの報告です。高大連携講座の受講を通じて大学進学が身近なものに感じられるようになり,目標に向かって頑張ろうという気持ちにもつながっているようです。

 第六回目の講義は、シュミレーションについてでした。ビルや橋など大規模なものを作る時に試し作りができないため、コンピューターを使い、実際にその建物が及ぼす影響や安全性などを確認します。土台の形によって地面の周りがひび割れを起こすことがあるため、建物だけではなく周囲のことも考えなければなりません。現在話題になっている「東京スカイツリー」も、完成までに多くのシュミレーションが行われたことだと思います。
 高校の物理と違って、大学では建物の老朽化といったことまで考慮しておかなければいけません。「高校ではバネを伸ばしてから力を加えるのをやめると、自然長に戻るが、実際にはある程度まで伸ばすと、力を加えなくなっても自然長より少し長いままになる、その変化を考えるのが大学だ」と教授は言っていました。確かに高校の勉強は空気抵抗などを細かく考えると、問題の難易度が急激に上がってしまうため、無視することが多いです。でも、実用化するには避けては通れない道だと思います。ものづくりをするには、そういった先を見通す力も必要なのだと感じました。