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関西大学 高大連携講座 レポート2

 こちらの講座もそろそろ修了ですね。児童労働からPISAまで幅広く教育に関するテーマで学んでいるのが伝わるレポートでした。彼女は大学で幼児教育を学びたいという志望をもっているので,たくさんのことを吸収できたようです。答の見つかりにくい分野の難しさも感じてくれたかな。

 今回の講座では、『児童労働と南北問題』についてでした。児童労働の例として、債務労働・人身売買・子供売春・麻薬の売買などが挙げられます。貧困が原因で児童労働は起こっています。これをなくすためには、南北問題を解決することが必要です。フェアトレードを行ったり、私たち一人ひとりが南北問題について知ることで解決への道は開かれるのです。賃金が安く、大人の言うことを素直に聞くという理由で子供に労働をさせるのは絶対にあってはいけないことだと思います。一人でも多くの人が南北問題を知ることが大切だと思いました。6/22

 今回の講座は、『生涯学習時代の到来-再帰的近代化という観点から-』というものでした。人間の学習は定型学習(formal learning)・非定型学習(nonformal learning)・不定型学習(informal learning)の三つの層から成り立っています。今、生涯学習が必要とされています。その要因は、余暇の増大・高齢化・技術革新・高学歴化・国際化・情報化・自己実現にあります。自分の生き方を自己決定していかざるを得ない社会になった今、人々はたえず自分を振り返りながら人間形成を図る必要が出てきたのです。自ら学んでいくことが大切なのです。ここに個々人における生涯学習が必然化していく契機を見ることができると思いました。6/29

 今回の講座は、『問い直される学力-PISA型学力から生涯学力へ-』というものでした。PISA調査は、生涯を通じて学習を継続することができる能力を反映したものです。日本の総合読解力の順位は低下傾向にあったものが、2009年には8位にまで上がりました。この背景には読書の推進などが見られます。このPISA調査で上位にある国は、フィンランドです。日本よりも授業時数が少ないにもかかわらず、なぜ上位なのかというと、学力格差が拡大する学力別学級編成を廃止しているからです。日本もフィンランドのように総合的な観点から学力の内容を再構築する必要があると思います。やはり生涯学習が求められているのだと思います。7/6