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大阪大学高大連携講座 Report27

 M.S.さんが夏季集中講座を受講したときのレポートです。進路を意識しながらの受講は高3ならではとも思います。英語の重要性を感じたようなので,今後の学習に生かされると期待しています。

 私は8月7日~10日大阪大学へ「民族紛争を考える」という基礎セミナーを受講しに行きました。このセミナーは色々な学部の学生が受講でき、また1回生だけでなく4回生の方,海外留学生の方,大学院生のサポートのもとで 開講されていました。様々な視点から物事を考えさせられる非常に内容の濃い4日間でした。先生のレクチャー、グループワークを中心に活動しました。
 今セミナーでは、22年間に渡ったスーダン内戦、内戦終結後 南部スーダン人が住民投票の結果、2011年7月9日に南スーダン共和国として独立した後も続く北部スーダンとの緊張関係の中で、特に武力紛争により多数の犠牲者が出ているジョングレイ州とその周辺地域に焦点を当てロウ・ヌエル人、ボル・ディンカ人、ムルレ人という3つの民族の中で起こった紛争の事例をもとに調査しました。調査は、インターネットや文献資料から紛争の事例を収集し、大多数の資料が英文で書かれているので、それらを訳し 時系列に従って配列し分析し発表するという流れでした。
  (中略)
 私はこの4日間のセミナーを受講し、一番痛感したことは 英語力がとても大事だということでした。少人数民族であるため情報が少ない上、英語の文献ばかりだという現実を身に染みて感じさせられました。紛争解決においても、まだまだ情報が少なく現地調査であったり過去に紛争が解決された地域(ex.ガーナ)を参考に考えて域機会を増やすことが解決の第一歩につながると思います。そして、歴史を深く知るということは問題解決において とても重要な役割を果たすと思います。理系、文系のどちらを専攻するにかかわらず、また国が違う者同士で同じ一つのことに焦点を当て 意見を出し合うことは、色々な角度から考えることができることの大切さやこれから先の可能性を広げる良い機会になると思いました。初めは大学生と一緒にセミナーを受けることに不安もありましたが、高大連携講座は自分の視野が広がると同時に今まで自分の中で 気づかなかった事に気づかされる、とても良い機会になると思いました。私自身 進路について悩んでいて、今回このセミナーを通して高大連携講座は進路について悩んでいるなら「本当に自分がやりたいこと」を見つけるきっかけとして良い機会になると思いました。また自分が大学で学びたいことを考えるヒントもあると思うので、このような機会を有効に活用するため行動することはとても大切なことだと思いました。私にとって、この4日間はとてもいい刺激となりました。今後、この経験を生かしていきたいと思います。