« 夏期講習4期スタート | メイン | 生物学オリンピック本選レポート2 »

生物学オリンピック本選レポート

 昨日から4日間の予定で筑波大学に出かけているM.I.くんから様子が届きました。事前学習が生きたようでホッとしています。今日は選考試験の後半がおこなわれます。

 今日は開会式が終わった後、まず実験器具を使用したことがない人が不利にならないように予備体験をしました。一つ目の体験は正立顕微鏡と実体顕微鏡の使い方ということで、蚕の解剖でした。氷上麻酔した蚕に針を刺し、体液の採取、血球観察をするというもので、僕は平気だったんですが虫嫌いの人は終始嫌な顔をしてました。2つ目の予備体験はマイクロピペットと遠心分離機の使い方で、リンゴジュースとグレープフルーツジュースの遠心分離とpH調整をしました。二つの予備体験が終わって、最初の試験はなんと蚕の摂食と変態についてでした。まず蚕の摂食行動についての問題があったあと、蚕の一個体あたりの全血球数を算出するという問題で、血球計算盤を使って計算から導き出しました。血球計算盤はサントリーの研究所で使ったので迷わず使えました。そして三つ目は蚕の神経系の観察でした。蚕の神経節の数をカウントしたあと、脳とアラタ体を摘出して提出しました。
 二つ目の試験は果実の成熟に関する問題でした。緑のトマトと赤色のトマトのペクチンの違いをカルシウムのゲル化とペクチンメチルエステラーゼの活性の観点から確認する実験で、こちらの実験は時間ギリギリまで終わらずいい結果は得られませんでしたが、周りの人も同じような意見だったので少しホッとしてます。明日で試験は最終日なので明日は目一杯頑張って、残りの二日は目一杯楽しみたいです。