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生物学オリンピックを終えて

 生物学オリンピック本選に出場したM.I.くんの感想をアップします。受験生の夏ということで,夏季講習や模試をキャンセルし,予定通りには過ごせなかったようですが,参加することでそれ以上に得るものあったようです。
 目の前の大学入試に追われるのではなく,その先を見て行動しているのが彼の強みだと思います。昨日も高校オープンスクールの手伝いをしてくれました。自分と同じ体験をする後輩が出てくることを期待して、この原稿も書いてくれました。
 
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 4日間の長いようで短かった生物学オリンピックが終わってしまいました。メダル獲得とはならなかったものの、日本全国の同じ志を持つ中・高校生と4日間、試験では競い合い、試験が終わってからは打ち解けあって友達になって情報を交換したりと、とても濃密な時間を過ごせました。選手は皆個性豊かで色々な考えや知識を持っていてそれが80人も集まると到底4日間では全員と語りあうことができませんでした。それでも試験が終わってからの残り2日間で交流会も開かれ多くの選手と話し合うことができました。その中で感じたのはやっぱりみんな生物学が好きなんだということです。僕がいつも鞄につけている古代生物のマスコットでも、選手が持っていた動物のぬいぐるみでも、床を這っていた虫でもそこから話題が生まれて皆いきいきと話し合ってた姿が印象的でした。開会式での話によると同窓会を企画しているらしいので受験が終わってからあの愉快な仲間たちとまた熱く語り合いたいなぁと思います。
 最後に来年生物学オリンピックを受験する後輩にアドバイスです。予選では学校で学ぶ生物が通用するかもしれませんが、本選では大学受験に出てくる問題と違い、生物を研究する人間に求められる力が要求されます。それは観察眼や考察力であったり知識力であったり実験スキルであったりと多岐にわたります。僕は雲雀丘の多くの先生や友達、先日のサントリーの研究所の職員の方々などから様々なことを学びそして励まされてオリンピックで怖気づくことなく奮闘することができました。だから今は先生方の授業から多くを学び取ってください。そして少しでも興味を持てた内容は深く追求してみてください。知識があればあるだけ自信がつきます。僕がオリンピックを終えて感じたのはこのようなことです。ぜひとも来年は雲雀丘からメダリストが出てくることを期待しています。頑張ってください。