フォークダンスとスマートフォン
— 林間学舎ファイアーストーム こぼれ話 —
林間学舎2日目の夕方,朝からの大山登山の疲れが残るなか,宿舎前広場でファイアーストーム(キャンプファイアー)を行った。1カ月ほど前から各クラスのリーダーを中心に準備を進め,クラスがまとまってダンスを披露したり担任をまじえて劇を演じたりと楽しいひとときを過ごした。
そして締めくくりは,学年全体でのフォークダンス。期末考査後に体育館でおよそ2時間,照れながらも練習してきた。1曲目は「マイムマイム」 。司会の声で生徒たちはゆっくりと円形に並び始めた。
しかし,持ってきたミニディスクを再生しようとボタンを押しても,曲が流れない。何度やっても,ダメ。K先生の顔色が変わっていく。「どうしよう」
とっさに私はポケットからスマートフォンを取り出した。そして楽曲購入サイトにアクセスし「マイムマイム」を検索。「K先生!あったぞ。どうする?」
「マイムマイム,購入してください!」と,K先生は叫んだ。
すぐにその場でダウンロード,急いでアンプとつなぎ無事にダンスは始まった。その間,他の教員のスマートフォンで「オクラホマミキサー」をダウンロード。私も生徒の輪に入ることができた。
今回の林間学舎リポートはすべてスマートフォンからアップした。写真を撮り,移動のバスの中で文章を書いた。大山山頂でも即座にブログを更新することができ,改めてスマートフォンの便利さを実感した。
「リアルタイムで更新されるので,登山の間パソコンの前に座り,何度も更新ボタンを押していました。心配が少しやわらぎました」と,ある保護者の方から声をかけていただいた。親の優しさに触れ,嬉しくなった。(寿)