「ありがたいお話」その2 ~免疫(めんえき)とは~
発展コースのD,E組の2クラスは、
化学の谷川先生のお話を聞きました。
先生はオーストラリアのメルボルンに2年半滞在した経験があります。
世界中の生物化学系研究者が300人以上集まって共同開発研究をしました。
そこには、
5か国語を流暢に話すハーバード大の博士など信じられないほど有能な研究者がたくさんいたそうです。
そこで先生は世界の広さと、英語の必要性を痛感しました。
写真を見せながら、
「このときはまだ英語が上手にしゃべれなくて、サイレント・タカ(沈黙のタカ)と呼ばれていました。ほら写真の表情が暗いでしょう?日本に1日も早く帰りたいという気分でした」
と当時を振り返っていらっしゃいました。
「病は気から」といいますが、
それを生物学的に実証した論文を引き合いに、
人と人とのコミュニケーションの大事さ、
支え合って生きることの大切さをお話しいただきました。
人間には四種類の免疫細胞がありそれが弱ると病気にかかってしまうこと。
免疫細胞が弱る原因は精神的ストレスであること。
人に依存するだけではストレスの解消にはつながらないこと。
ストレスは人と上手につながることで解消され、
さらにプラスの効果をももたらすこと…。
ストレスに打ち克つ方法として、「3C」を教えていただきました。
1.Challenge (挑戦)
2.Commitment (献身)
3.Control (調和)
さらに、
その「3C」を達成するためのキーワードとして
「Trust(信頼)」という言葉をいただきました。
生物としての「ヒト」と、
文化的で社会的な「人間」というのは分けて考えられるものではなく、
優しさを持って、人を信頼し、笑顔で過ごすこと。
それが健康的で充実した良い生涯を得るために大切なことなのだとお教えいただきました。