「立春の卵」
立春の今日、
全校朝礼がありました。
校長先生の取り上げられた卵の話、みなさんは聞いたことがありましたか?
【立春の日だけはニワトリの卵を立たせることができる】というお話です。
恥ずかしながら、ブログ担当は今日初めて聞きました。
1947年(昭和22年)2月6日の朝日新聞に、
立春の上海や米国で卵を立てる実験に成功したというニュースが掲載されました。
立春以外の日でも卵は立つのではないかとされながらも、
卵が立つ理由までは解明されないままでした。
この報道に疑問を感じ、
卵を徹底的に調べたのが当時北大教授の中谷宇吉郎博士でした。
卵殻を顕微鏡観察したり、力学計算をおこなったりして、
立春でなくとも卵を立たせることが可能であることを発見したのだそうです。
なんでも、5~10分程度頑張れば、誰でも卵を立たせられるようです。
(「…ね?」)
というわけで、
「あぁ、そうなんだね~、へぇ~不思議だね~」で終わってしまわずに、
『なぜ?』を最後まで突き詰めることが大切という話なのだそうです。
たとえ周りからは愚直に見られようとも自らを貫く勇気と決心が大事なんですね。
もう2ヶ月で中学最高学年。
世が世なら「元服」になる年です。
身体はもう大人に近づいていますがこういう「勇気」はどうでしょうか。
心の成長無くして大人にはなれません。
心が苦しくてのた打ち回るような経験も人生には必要だと思います。
みなさんの強い身体と強い心を備えた成長を祈る。
そういう立春の朝でした。
(硬式テニス部と放送部の中2生徒が表彰を受けました。おめでとう!)