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期末考査中に思う

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 期末考査が始まった先週は、冬に戻ったように寒さが厳しく、一転して週末から今日は4月中旬の暖かさ、そしてこの週の半ばからは、また寒さがぶり返すという予想です。「三寒四温」というのはこのような天候を言うのでしょうか。

 先週、下校しようとしたとき、記念講堂の隣の白梅に鶯が2羽たわむれていました。近づいても逃げようとしないので、思わず下校途中の女子生徒を呼びとめました。私などは学園内に、こうした光景が見られることに驚きましたが、女子生徒にとっては、校長に呼び止められた驚きの方が大きかったかもしれません。結局、私の声に近寄ってきた警備員さんと事務局の職員が感動の面持ちで、鶯が飛び去るまで見ていました。

 明日で期末考査が終了します。生徒にとってはほっと一息つくところです。一方、校庭は期末考査の期間をうまく使って、冬から春にかけての芝の手入れが行われています。「施肥」(肥料やり)、「目土」(土の散布)、「エアレーション」(芝生に穴をあけ空気を入れて酸素を与える)の三つが同時に進行しています。この作業で春に芝生が鮮やかに蘇ります。

 のどかな学園のようですが実態は胃が痛むようなところがあります。前期国公立試験の合格発表が3月10日ごろまで続きます。併せて私学の合格発表も継続中です。高3担任の先生方は祈るような気持ちで各大学の合格発表を待ちます。先生方の顔を見ていると、そばにいるのが辛くなります。そんな時は「人事を尽くしたのだからあとは天命だ」と言いながら先生のそばを離れるようにしています。

 3月4日、大阪府教育委員会は府立高校の出願状況を発表しました。平均競争倍率は1.11倍。試験日は3月10日、合格発表は3月18日となっています。本校との併願者が多い府立豊中、茨木高校の出願者が大きく伸びていて1.5倍前後になっています。今年、大阪府は入試方法を大きく変えました。予測がつきにくいのが今年の入試の特徴のようです。兵庫も含む公立高校の合格発表(兵庫県は3月19日)を待って、本校の入学者の最終決定となりますが、高校受験生の気の休まらない毎日はしばらく続きます。