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挑め、燃えろ、新しい人よ。

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雲雀丘学園のソメイヨシノが満開になりました。事務局の前のしだれ桜が傘のように垂れ下がり春の風にゆっくりとたなびいています。学園も新年度を迎えました。今日4月1日は、朝からスケジュールが目白押しです。辞令交付に始まり、新任式、永年勤続表彰、合同職員会議、校種の分かれての職員会議、分掌・学年・教科の会議などが夕刻まで続きます。

 雲雀丘学園では今年13名の教職員にお越しいただきました。新任式で私は学園の常務理事を兼任していますので、歓迎と激励の挨拶をしました。13名には新卒の先生から教頭を務められたベテランの方まで、校種も幼稚園、小学校、中高の先生と実に多彩です。私はどんな話をしようかと迷っていました。

 毎年、4月1日にはサントリーが新社会人向けに激励のメッセージを掲載します。広告ですが何十年も続いているもので、かつては山口瞳さんが、現在は伊集院静さんが執筆されています。新社会人に対して、社会人としての心構えを人生の先輩として説きます。私も毎年楽しみにしている広告です。先生方に対してどうかなとは思いましたが、書かれていることは、新年度を迎える全ての人に共通することだと考え、歓迎の挨拶に伊集院さんのメッセージを使わせていただきました。

 こんなことが書かれています。
「人間は誰でも、身体の中に、火をおこす石のかけらを持っている。働くとは、その石を打ち続けることだ。仕事とは、その火をかたちにすることだ。その火は、人々に希望を与え、こころをゆたかにするんだ。」
「新しい発想、力は、挑戦する中にしか生まれない。挑め、失敗してもあきらめるな。さらに挑め。」

 雲雀丘学園初代中学高等学校長の板倉操平先生は「生徒の心に火を点ずる授業」をするように先生方に話されました。生徒のやる気を喚起することこそ、教育の原点だと喝破されたのです。また挑戦する心は雲雀丘学園の創立者、鳥井信治郎先生が日ごろから「やってみなはれ」、すなわち挑戦する大切さを尊び、数々の大事業を成功させ、日本にウイスキー文化を花咲かせました。

 13人の教職員の方々が、ここ雲雀丘学園で、いきいきと明るく、豊かな人生を送っていただくことを願っています。   
 「新しい人よ、君に乾杯。」