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挑め! 燃えろ! 雲雀っ子!

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 先週、6月20日(月)、作家伊集院静さんが本学園の鳥井理事長と雲雀丘学園にお越しになりました。一昨日の日本経済新聞に掲載されていましたが、伊集院さんはこのほど、同紙に7月1日から、連載小説「琥珀の夢」を書かれるとのこと、その取材で学園に来られたのでした。「琥珀の夢」は鳥井信治郎が主人公、雲雀丘学園の創立者であり、サントリーの創業者です。

 伊集院さんは最初、学園の東隣にある鳥井信治郎の当時の住居を見学されました。ここは今は迎賓館と呼ばれていますが、戦後、鳥井信治郎が住居とともに、色々なお客様をお招きする際に使った館です。応接室には重厚な暖炉があり、スコットランドを思わせる数々の調度品が備えられています。光りが射しこむステンドグラスも麦やぶどうをデザインしたもので、日本でのウイスキーやワインの先駆けの人を彷彿させるものでした。晩年になり、ここから隣の雲雀丘幼稚園に下りて行っては、椅子に座りながら園児の顔をにこにこしながら眺めていたといいます。

 伊集院さんは、学園では60ホールのジオラマをご覧になりました。これは昭和25年に小学校が開園しましたが、その時の最初の先生方と鳥井信治郎が記念写真におさまる様子をジオラマにしたものです。次いで記念講堂です。鳥井信治郎は自分の銅像を作ることに反対しますが、亡くなったあと、創立10周年を記念して作られた銅像や、初代理事長としての掲げられた肖像画を興味深く見ておられました。

 伊集院さんは鳥井信治郎を「類い稀な発想と創造力を持つ一人の商人の生涯を描くことに挑む」とお話でした。さらに「明治人のチャレンジ精神と、彼のハイカラなセンスを今の日本人にぜひ読んで貰いたい」とのことでした。作品では松下幸之助との出会いもあるそうです。

 雲雀丘学園の創立者の生涯が日経新聞に連載されます。鳥井信治郎の「孝道・親孝行な人はどんなことでも立派にできます」は今も脈々と雲雀丘学園に受け継がれています。そして何よりも鳥井信治郎の「やってみなはれ!」精神は雲雀丘学園の生徒に、というより日本人全体が持ち合わせねばならない心意気です。
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 私は伊集院さんに揮毫をお願いしました。それがタイトルの「挑め 燃えろ 雲雀っ子」です。連載を読んでその源流を探りたいと思います。