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受験生、これからが本番、最後までやりぬけ!

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1 赤い夕陽が校舎を染めて
ニレの木陰に弾む声
ああ高校3年生
ぼくら 離れ離れになろうとも
クラス仲間はいつまでも

2 泣いた日もある怨んだことも
思いだすだろなつかしく
ああ高校3年生
ぼくら フォークダンスの手をとれば
甘く匂うよ 黒髪が

3 残り少ない日数を胸に
夢がはばたく遠い空
ああ高校3年生
ぼくら 道はそれぞれ別れても
越えて歌おうこの歌を

「高校3年生」というこの歌は東京オリンピックの前年の1963年、リリースされ大ヒットしました。私が中学3年生の時でした。今も団塊の世代を中心に多くの人に歌われています。私も大好きな歌の一つです。作詞は丘灯至夫、作曲は遠藤実で当時高校3年生の舟木一夫が学生服姿で歌いました。卒業間近い高校3年生の純朴な心境を歌ったものです。

半世紀が過ぎ、時代も大きく変遷していますが、今の高校生にはこの歌はどのように思うのでしょうか。3年生の一体いつ頃を歌った歌なのか考えたことがあります。「赤い夕陽」「フォークダンス」から秋から冬にかけて、「残り少ない日数」から2~3月ごろのように思います。そして「離れ離れになろうともクラス仲間はいつまでも」に私にはいまだにじんとくるものがあります、Wikipediaでは、歌詞の学校は東京にある私立松陰高校といわれているとし、作詞の丘灯至夫が同校の秋の文化祭を取材して綴ったと書かれています。

さて過日の「センター試験」の速報値が出ました。当学園の生徒は大いに健闘し、昨年以上の成果をおさめてくれたと推測しています。やがて詳しい結果が出ますが、このデータをもとに受験大学を決めることになります。ただし、データだけで判定できるものではありません。データや採点結果を見て受験生は対応を変えてきます。情勢は変化します。そして何よりも大切なのは、生徒や保護者の受験に対する考え方、取り組む姿勢です。これが大きく作用します。さらに大学の位置づけも以前とは大きく変わり、過去の判断基準だけに頼ることはできません。

センター試験は終わりましたがこれからが本番、今後の取り組み方次第で結果は大きく変わってきます。思うように点が取れなかった生徒もいると思いますが、何ら落胆することはありません。悪い点を取ったことで逆に奮起し、結果を覆した例などたくさんあります。弱気や諦めが敗者を作り、望みを捨てず、最後まで執念を持って戦った人が勝者となります。

学園ではあらゆるデータを駆使し、生きた情報を集め、生徒の一番近くで過ごしてきた先生が衆知を集め受験先を考えます。先生にとっては今が腕の見せ所です。保護者の皆様には、担任の先生や進路指導の先生と十分に話し合っていただき、ご理解をいただきたいと思っています。

センター試験の翌日に高3生は全員が集まりましたが、これから卒業式までは全員が顔を合わすことはありません。孤独な戦いが始まります。壮行会の日に学年主任の南先生が皆に、「私はいつも学校にいるから、心配になったら必ず来るように、みんなが応援しているから気持ちを強く持つように」と激励していました。先生方にとってもしばらくは胃が痛くなるような、気が休まらない日が続きます。