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小学校での新しい取り組み

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 本年度、小学校の英語科で大きく変わったことの一つが、フォニックス学習です。絶対的に楽しく、そして全員理解を目指したものに変わりました。
1文字1文字、歌とアクション(ジェスチャー)があるので、低学年でも全身を使って楽しみながら気がついたら身についているので、子どもへの学習負担もぐっと減りました。
3学期は全学年で、単語の聞き取りクイズ(あえて、テストとは呼びません)を毎回授業で行ってきました。
 低学年では、最初は1文字1音の聞き取りでしたが、ほぼ全員が満点を取れるようになってきたタイミングで3文字3音の聞き取りに切り替えました。ずっと聴き続ける集中力も必要ですが、今では、教師は2回しか繰り返さないというルールの下、より速いスピードの中で取り組めるようになりました。確実に読めるようにもなってきています。
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 中学年、高学年でも、最初のうちは、アクションを恥ずかしがっていた子もいましたが、アクションをつけた方が音を聞いた時に文字とリンクしやすいということに気づくとほとんどの子が取り組むようになり、それまで苦手意識を抱いていた子も今ではほぼ毎回満点が取れるようになり、フォニックスに限らず、その他の活動に対しても、自信を持って取り組めるようになりました。
 小学生のうちから文字に慣れ親しんでおくことは、英語を「話す」こと、「聞く」ことに限らず、「読む」こと、「書く」ことをも含めた4技能をバランス良く身につけていくために不可欠です。また、何でも楽しめる低学年のうちほど、「覚えなさい」「やりなさい」と押しつけなくとも、歌ったり、体を動かしたりと、楽しい雰囲気の中で自然と身につけることができます。
 フォニックス学習を通し、暗記やローマ字読みに頼ることなく、自分で英語を英語の音のまま理解し、音を分解したり、組み合わせたりしながら着実に英語を「読む」力を育てていきたいと考えます。
(小学校教諭 森下真伊)