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入試の、その先にあるもの

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 新大学入試の英語において問われるのは「読む、聞く、書く、話す」の、いわゆる英語4技能の習熟です。この4つに「表現する」を加えて、4技能5領域とも言われます。その技能を図るべく英語の民間検定試験活用が検討され、3月末には英語検定やGTECなど8種類の検定が採択されることが決定しました。
 この時勢に鑑み、中高英語科の取り組みを紹介します。

 中高では4技能5領域の更なる育成を狙い、今年度より全学年でInteraction & Productionを開始しました。Interaction & ProductionとはKaste先生、Swann先生を中心とした外国人教員主導の英語実践授業です。 
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 中学全クラスではクラスを分割した少人数制のティームティーチングとなり、中1・中3においては外国人教員が単独で授業を行います。毎週設けられた「英語漬け」の環境を通して、低学年のうちから英語を話すことに慣れ、「通じる楽しさ」や「通じないもどかしさ」をより多く実感してほしいと思います。併せて高校では、より高度な発信力の育成を狙ってDiscussionやPresentationを練習します。高校2年生の2学期にはその集大成として「プレゼンテーション大会」を実施することとなりました。
 検定においては従来の英語検定に加え、GTECの導入を予定しています。GTECはスコア型検定であることから、IPの授業で培った「英語を使う力」が生徒に備わっているかどうかをより詳細に判断できるのではと考えています。

 新大学入試における民間検定試験活用については様々な意見があり、未だ不透明な点も多くあります。ただ、今回の入試改革の柱である英語4技能の育成は、英語を学ぶ全ての生徒、児童にとって大変有意義なものであると我々は考えます。すなわち4技能の育成は、入試のその先にある子供たちの将来に様々な選択肢を与えると信じ、「英語を覚えさせる」のではなく「英語を使えるように導く」という指針のもと、我々英語科は授業を実践してまいります。
(中高英語科主任 下山明日香)