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読書介助犬

 8/28の読売新聞夕刊に『読書介助犬』が紹介されていました。西宮市の武庫川女子大学が取り組んでいる活動で、子ども達がセラピードッグとして訓練を受けた読書介助犬(ドクタードッグともいう)に本を読み聞かせるというものです。

 読書介助犬は1999年に米国で始まったアニマルセラピーの一種で、R.E.A.D.(Reading Education Assistance Dogs)プログラムと呼ばれています。最初の読書介助犬・オリビアとその飼い主であるサンディのことを書かれたのが

    犬に本を読んであげたことある?/今西乃子(講談社)
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       「R.E.A.D」 読む(read)にかけています 

 人前で読んだり話したりするのが苦手だったり、人と会話することに慣れていない子ども達が、読書介助犬に繰り返し本を読んで聞かせることで、苦手意識を克服して自信につながる。
 犬たちは読み間違えても笑わないし、うまく読めなくてもそれを指摘することもありません。本の内容は理解できないけれど、じっと耳を傾けてくれます。そのことで子どもたちに自己肯定感が生まれます。アメリカやカナダなどではすでに多くのボランティアの飼い主と読書介助犬が活躍しているそうです。

 読書介助犬の中にいは、オリビアのように動物愛護センターで殺処分寸前だったところで飼い主と出会い、たくさんの愛情を受け読書介助犬として役割を持ち活躍する犬たちもいます。

 武庫川女子大の記事を読むとセラピーというよりは、子ども達が本に親しんでくれることが目的のようです。同じく西宮市の市立鳴尾図書館では、読書習慣化へのきっかけにと、子どもが犬に読み聞かせるのではなく、子どもと犬が一緒にお話を聞くというプログラムもあるそうです。
日本の図書館でも読書介助犬の活動が少しずつ広がっているようです。