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継続は力なり

本校では原則週一回全校朝礼を行っており、その中で校長・教頭が話をすることにしています。
 今回は部活動の表彰の後、現在925試合全イニング出場の世界記録を更新中の阪神タイガースの金本知憲選手のことをとりあげ、継続することの大切さを生徒達に訴えました。金本選手は1991年に東北福祉大学からドラフト4位で広島カープに入団しましたが、その年は一軍での出場機会はありませんでした。
 翌92年はわずか5試合に出場しただけで3打数0安打。93年は42試合に出場したものの打率は1割9分1厘に終わってしまいました。当時の金本選手はプロ野球選手としては身体も細く故障も多かったようです。当時の監督からちょっとした体調不良やけがで休むような選手は要らないということを言われ発憤し、徹底的に自己の体調管理と筋力アップに取り組み全身が筋肉の鎧に覆われていると形容されるような強靱な肉体を作り上げたのです。
 そして99年7月21日から1日も1イニングも休むことなく6年以上にわたって連続出場を続け、2000年には史上7人目となる打率3割、本塁打30本、30盗塁を達成、その後阪神タイガースに移り、二度のリーグ優勝に貢献しているのです。この大記録を続けるためには自己管理の徹底は勿論のこと、打撃や守備、走塁において常に他のライバル選手に勝ち抜かなければなりません。更に不測の事故であるけがにも打ち勝たなければなりません。
 ほとんどのプロ野球の選手の目標である「年間全試合出場」ということと比較してもこの記録がいかに特筆すべきものであるかがわかります。
 更に38歳という年齢になってまだ自己記録を更新しているという姿は立派と言うより尊敬に値します。
 まさに継続は力であり、強い意志が不可欠です。生徒達が自分なりの将来の目標を持って努力を継続して欲しいと思っています。