カナダ研修説明会
6月27日(水)、国際部の主催で『第4回カナダ東部夏季研修旅行』の最終説明会が行われました。本校では、夏休みを活用して中学生を対象にカナダ研修を実施していますが、これまで様々な改良を加えることで年々内容が充実してきており、本年度の参加者は30名になります。この説明会には生徒と保護者の皆さんが出席されていましたが、私は冒頭の挨拶で、日本を中心として描かれた日本地図ではなく、日本が上下逆に描かれている、南半球の地図で描かれている日本地図を示し、「日本の常識は世界の非常識、世界の常識は日本の非常識」という話をしました。これからますますグローバル化が進展することになり、世界中のさまざまな国の方々と“共生”していくことが必要になってきます。このためには、相手のことを理解し受け入れていく姿勢が何よりも大切ですが、日本で生活し常に日本人と接している中からは、国際的な視野に立った考え方や行動は生まれてこないように思います。これからグローバル社会の中で活躍していくためには、自分を中心とした物の見方を変えていかなければなりません。そのためには、異質な人々との積極的な交流をはかり、お互いの「違い」に気づいていこうとする気持ちが必要です。
今回のカナダ研修では、日本を中心とした見方をしている自分にまずは気づく、そして、世界のそれぞれの地域での物の見方や考え方が異なるということを現地の方々との交流を通じて学んできて欲しいと考えています。言い換えると、自らの生活圏である日本という国を離れて、日本という国を外から客観的に見るということです。
また、これまでこの研修を通じて学んだ人の中には、高校に入ってリーダーとなっている人も数多くいます。雲雀丘学園のみならず、日本の中学生を代表しているという自覚と誇りを持って行動してくれることを期待しています。
最後に、この研修を実施することができるのは、カナダで生徒達を受け入れてくださるご家庭をはじめ様々な方々のご支援やご協力の賜であると思っています。関係の皆さんに心から感謝を申し上げます。