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地域社会との連携

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8月8日(火)、南花屋敷連合自治会長の吉田進さんからのご要請で、自治会の皆さんを対象に『社会で役立つ力』というテーマで講演を行ないました。南花屋敷地区は川西市にありますが、本校のある雲雀丘地区とは隣接しており生徒の通学経路にもあたっています。赴任して間もなく地域の自治会長の皆さんにご挨拶にあがりましたが、吉田さんにはその時から何かとお世話になっています。参加者はかなり年配の方から子育て中のお母さんまで幅広い年齢層にわたっていましたが、熱心に耳を傾けていただきました。最初にいつものようにいくつかの質問をさせていただきましたが、日本の将来について悲観的に考えておられる方が多いこと、教育については大きな問題を感じておられることがわかりました。
現在、日本は物質面においては世界の他の国に比較しても実に恵まれた状況下にあるのは間違いありません。しかし、国民の多くがあまりにも世界の中で自分達のおかれている状況を正しくとらまえていないように感じます。そして、現在の生活に満足せず、次から次へと欲望を膨らませているのです。つきつめていけば物やお金を追求し過ぎてきた結果、日本全体が心の豊かさを失い自分中心の考え方に陥り、周りが見えにくくなっているのかも知れません。これでは国際社会の中で日本が孤立することになりますし、国内においても世代間や立場の違いによる対立が激化することになりかねません。全員が共生という思想を持たなければ世の中は良くならないと思います。
子ども達が将来社会で活躍するためには、単に点数ではかれる学力の向上だけでは不十分です。子どもは親の鏡であり、社会の鏡です。まず大人が範を示さなければなりません。講演の中では、現在の教育の課題や本校で取り組んでいる学校改革の内容を説明し、学校と家庭と地域社会が連携して、日本の宝である子ども達を育てていくことの必要性を強く訴えました。
 本校は地域の皆さんの強い思いで創設された学校です。今後とも地域社会の皆さんとの積極的な交流をはかってまいりますので、暖かいご支援を心よりお願いします。