進学講演会の開催
9月13日(木)、駿台予備学校大阪校舎長の屋木達信先生をお招きして、午前中に高校2年の生徒を対象に、午後からは保護者を対象に進学講演会を開催しました。本校の生徒はほとんど例外なく大学進学を希望していますが、昨今の大学入試をめぐる環境は実に大きく変化してきています。生憎の天候にもかかわらず120名の保護者の方が参加され、メモをとりながら約80分にわたるお話を熱心に聴いていただきました。最初に屋木先生からは〝上から物事を考える〟ことの大切さをお話いただきました。上から考えるということの意味は、まず将来自分がどういう仕事に就きたいかという目標を設定し、次にその目標を達成するためにはどの大学のどの学部を目指したら良いのかを考えるということであり、希望の大学に合格している人は例外なくこのパターンである。逆に下から考えるのは現状から発想するということになるため、どんどん目標が下がってしまうことになる。続いてこれからは〝大学全入の時代〟つまり志望校を選ばなければ100%大学に進学できることができるようになるが、卒業後の進路については大きな差が生じることになるため、難関といわれる大学に合格することが大切である。
更に、受験者数は減るが難関大学の競争倍率は下がっておらず、大学の二極分化が進んでいる。〝国難私易〟(国公立大学が難しく、私立は易しい)や〝理高文低〟(理科系の競争率が高く文科系の競争率が低い)という考え方はまったく現実的ではない。センター入試の出題範囲は高校1年から高校3年までに学習した内容のため、日常の授業を基本に反復し成績のアップをはかると共に2年生から受験校対策を始めて欲しい。また保護者の皆さんに対しては、進路の現状を理解し、本人と共通の認識と知識を持つ。良き家庭環境を作る。子どもの進路に対して相談に乗る等夢を持たせるコミュニケーションをはかることがポイントであるというお話をいただきました。
高校2年生にとっては受験まであと1年半、一人ひとりが自分なりの目標をしっかりと持ち、進路実現をはかってくれることを願っています。