体育の日の由来
校長通信を掲載するようになって半年が経過しました。本校は他校に先駆けてホームページを開設していましたが、その後随時の更新が行なわれていなかったため学校の教育活動の状況を十分お伝えすることができていませんでした。
そのため、今年度に入ってホームページの充実をはかるための体制づくりを進めることにしました。しかし、体制が整いさまざまな情報提供ができるようになるまでにはかなりの時間がかかります。従ってその間は私が「校長通信」という形でできるだけ学校情報をお知らせするということでスタートし、ある程度の体制が出来上がった以降は一週間に一度の頻度にしようと考えていました。ところが情報を発信すると多くの皆様からご意見やご感想が届けられるようになり、これが励みになってこれまで続いてきています。
情報は双方向性という特徴を有していますが、まさにこのことを実感している昨今です。その中にもっと学校で日本の文化や生活慣習といったものを教えるべきではないか、日本には素晴らしい四季があるにもかかわらず今は季節感がなくなってきている、服育も大切だが日本食の良さを伝える食育が必要なのではないかといった声が何人かの方から寄せられました。私もこれまで世界の多くの国を訪問していますが、その国の歴史や文化を理解するための手っ取り早い方法は暦を調べることです。
今日は体育の日なので、この由来について紹介します。
最初は1961年に制定されたスポーツ振興法により、10月の第一土曜日を「スポーツの日」としていましたが、この日は祝日ではありませんでした。その後、1964年(昭和39年)に開催されたオリンピック東京大会の輝かしい成果と感動を記念して開会式が行われた10月10日を「国民がスポーツに親しみ、健康な心身を培う日」として1966年国民の祝日に定めました。その後2000年(平成12年)からは『ハッピーマンデー法案』の制定により第二月曜日が体育の日とされています。参考までに、日本の観測史上晴れる確率が最も高い日が10月10日で、この前後に運動会をする学校・団体が多いようです。
また節分を基準に一年を24等分して約15日ごとに分けた『二十四節気』というものがあります。代表的なものは「春分」「立春」「夏至」「立秋」「秋分」「冬至」といったものですが、暑い盛りの挨拶である「暑中見舞い」を立秋以降は「残暑見舞い」に変える等日常生活のあらゆる場面において二十四節気と接しているのです。なお10月8日は「寒露」で草花に冷たい露が宿るという意味で秋も深まり、農作物の収穫も行なわれます。これからも機会を見つけてこのような事柄にも触れていきたいと思っています。