天高く馬肥ゆる秋
新学年になって半年が経過し、まもなく前期の成績が各人にフィードバックされます。中学1年生や高校1年生にとってはそれぞれ入学後初めての通知簿を受け取ることになります。恐らくこの成績を見て一喜一憂することになると思いますが、考えて欲しいのは結果としての評価点よりもこれが導き出されるにいたったプロセスです。勿論、〝結果良ければすべて良し〟〝結果がすべてである〟という考え方もあります。しかし、結果だけを重視する姿勢には大きな落とし穴が待ち受けています。何故なら長い人生の中にはたまたま運が良くてうまくいったということがありますが、この経験は努力することの大切さを忘れてしまうからです。平均してみると努力なしに立派な成果が得られ続けることはまずありません。また仮に思わしくない結果であったとしても悲観する必要もありません。これをばねにして改善すれば良いのです。
大切なことは常に自分自身の取り組みを素直に反省したうえで、課題を明らかし、次に新たな計画を立て行動していくことなのです。「計画する」⇒「実際にやってみる」⇒「反省する」⇒「次の行動に結び付ける」ということは、学校における勉強だけではなくスポーツや芸事、仕事等においてもレベルアップのためには不可欠なのです。私のこれまでの経験を振り返っても、社会で活躍している人には必ずこの行動パターンが確立しています。学校は将来社会で役立つ力を育てるトレーニングの場であり、とりわけ中学、高校時代はすべての面において大きな成長が期待できる時期です。
まさに今は天高く馬肥ゆる秋。前期の取り組みをしっかりと反省し、学業においてもスポーツにおいても大きく成長して欲しいと思っています。