上(将来)から物事を見る
10月に入り、AOや推薦入試を受験する生徒が増えてきました。これらの生徒に対しては進路部や担任が自己紹介書や志願書の作成、面談等の個別指導を行なった後、最終的には私が動機付けも含めた面談指導を実施しています。生徒の中には助言に基づき自分なりの考えや発言の内容を整理し、再指導を依頼してくる者もありますが、授業との関係もありなかなか時間の調整がつきません。そのため本日も昼休みを利用して面談指導を行ないました。入室の仕方や挨拶、頭髪、服装といった基本的な指導から受験志望の動機やこれまで特に注力してきたこと等の質問を行ないましたが、前回に比べるとかなりの成長の跡が見られ心強く感じました。しかし、気になるのはほとんどの生徒にとって将来の夢や目標といったものは、まだ明確になっていないということです。勿論これから大学での勉学を通じて将来の道を探ることになると思いますが、“とりあえず”という考え方ではやるべきことを絞り込むことはできません。まず将来の目標を設定する。その上で「いつまでに」「何を」「どうする」といった具体的なタイムスケジュールを作成するということが必要です。言い換えると、上(将来)から物事を見ることなのです。現状(下)から物事を見るとどうしても積み上げ方の無難な取り組みになってしまいます。
上から物事を見る習慣を身につけることができれば、将来どのような道に進んでも目標を達成する可能性は大きくなると思います。生徒達ができるだけ早く自分なりの目標を設定したうえで、上から物事を見るようになって欲しいと願っています。