漢検を明日に控えて
ここ数日、必死に漢字のテキストを手にしている生徒達が目立つようになってきました。明日10月21日(土)は高校3年生を除き全校一斉に漢字検定を実施することになっています。
この検定は財団法人日本漢字能力検定協会の主催で日本特有の漢字に対する理解を深め、漢字の普及につとめるという趣旨で毎年実施されています。本校では平成7年から全校生を対象に受検しており、実に10年以上の歴史を有する伝統の取り組みです。当時は受検者も少なかったこともあって、平成7年と8年には優秀団体賞や個人賞を受賞しました。
この漢検は次第に高校における単位認定や大学受験の際に人物・能力評価の基準としても活用されているようになった結果、最近では実に年間240万人以上が受検するようになってきています。受検者の内訳は中学生と高校生がそれぞれ40%と全体の8割を占めていますが、最年少は4歳、最高齢は94歳と幅広い年齢層の人が検定にチャレンジされているようです。大学入試に関する最新データによると「漢検」の取得を人物・能力評価の基準にとり入れているのは、479大学、973学部に及んでおり、今後ますます増加していく傾向にあります。
本校では、中学1年・5級、中学2年・4級、中学3年・3級、高校1年・準2級、高校2年・2級を基本の受検級とし、個々の能力に応じて上級を受検することにしています。合格率は3級まではほぼ90%、高校2年で2級に合格する者は40%になっていますが、高校卒業までには全員が英語検定と漢字検定の2級以上の取得を目指しています。
日常生活において漢字を使うケースは頻繁にありますが、これからも漢字のおもしろさを知ると共にあらゆる学習の基本として漢字の習得につとめて欲しいと思っています。