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日本のエネルギー事情

 10月26日(木)、大学受験にのぞむ生徒に「将来どのような仕事をしたいのか」という質問をしたところ「是非エネルギー関係の仕事をしたい」という答えが返ってきました。現在の日本におけるエネルギー事情を考えると、子ども達がこのような夢を持って勉学に励んでくれることは大変頼もしいことです。
 たまたまですが、今日は日本のエネルギー事情を大きく変えることになった日なのです。つまり1963年茨城県の東海村の日本原子力研究所日本で初めて原子力発電が行なわれた日にあたります。これを記念して翌1964年(昭和38年)、当時の科学技術庁(現在の文部科学省)が『原子力の日』と定めました。現在日本では各地域の電力会社原子力による発電が主流になってきていますが、昨今放射線漏れ等の事故が相次ぎ社会問題として取り上げられるケースも散見されます。しかし現在は原子力に変わる代替エネルギーの確保はほとんどできていない状況です。
 日本のエネルギーの自給率は何と17%しかありませんが、この中で原子力の占める割合は13%であり、これを除くとわずか水力発電の4%ということになります。厳密に言えば、現在日本は石油や天然ガスをはじめ大部分を海外に依存しており、これらが入ってこなくなれば日本は成り立たない状況なのです。従ってわが国にとって新しい代替エネルギーの確保は今後の最大の課題であると言えます。昨今、これらの代替エネルギーの研究が盛んに行なわれるようになってきました。太陽光、バイオマス、風力、潮力の利用、オイル・サウンド、石炭の液化、エタノールの促進等さまざまな芽が出始めていますが、まだまだエネルギーの主流になるには大きなハードルがあります。
 子ども達がこれからしっかりと勉強してこれらの芽を大きく育てていって欲しいと思っています。