高橋 政代氏の講演をお聞きして
大阪教育大学附属池田中学の記念式典において、高橋政代氏から『附属池田中学校で得たもの、今に生きるもの』と題する記念講演が行なわれました。
同氏は京都大学医学部に現役合格した後、数々の仕事を担当され、現在は神戸理化学研究所 発生再生総合科学研究センターにおいて目の網膜再生の研究に取り組んでおられます。お話は「眼球」「再生医療研究」「研究(勉強・仕事)のコツ」「附属中学で得たもの」「中学の間にやって欲しいこと」でしたが、これまで心臓と共に再生できないと言われていた中枢神経のひとつである網膜再生という仕事に取り組んでおられるだけに非常に示唆に富んだ内容でした。
以下、印象に残った言葉を紹介します。
「誰の真似でもない新しいことを考えて仮説を立てる。その上でそれを証明する証拠を見つける。」「成功するためには自分の考えを信じること、疑いながらやっていても駄目だ。」「あこがれの人をつくる。」「目標がお金とか名誉といった自分の利益でないと協力者が現れるものだ。」「うまくいかない一番の障害は自分自身の思い込みだ。」「〝すべての責任は自分にある〟と思うこと、そうすれば他責にすることがなくなるため楽になれる。」等です。そして「自分の魅力を磨こう。笑顔の練習をしよう。心から願おう。」という言葉で締めくくられました。
社会で活躍されている人には、こういった共通点がありますが、これらの言葉を集約するとまさに『高志』『自律』『努力』という本校の校是につながります。常に校是を意識して行動していくことが大切であると思っています。