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国際人って何?

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11月16日(木)、学園PTA協議会の主催で、桂小米朝氏にお越しいただき『国際人って?』というテーマでお話いただきました。
 同氏は人間国宝である桂米朝氏を父に持ち、落語家でありながらミュージカルやクラシック音楽とも造詣が深く各地でオーケストラと競演されたり、オペラと上方落語の合体「らくごぺら」という新分野も確立されるなど多方面で活躍されておられます。

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会場には学園各校種の保護者と地域の皆さん合わせて約600名が来場されました。1時間半の講演は落語から子育て、歴史、日本経済、国際人といった幅広いジャンルにわたり、同氏の巧みな話術に場内は笑いと熱気に包まれました。印象に残った言葉を紹介すると
(1)どの世界にもそれぞれに先生がいる。学ぶ時期の3年間は一通りのことをきっちりやることが大切である。
(2)親が〝子育ては自分育てである〟という気持で、理屈ではなくしっかり躾けること。
(3)国際人とは日本のことを日本語でよいからしゃべれること。そのためには大きな歴史観を子ども達に持たせること。
(4)1985年のバブル崩壊後の20年、1970年からの30年間で日本の経済や食生活が大きく変化し、日本古来の伝統の良さがなくなってしまったが、これは日本としての長期的な視点が欠落していたのが原因である。
(5)先人の教えを感じて後輩に伝えていくことが大切である。等です。
 最近はあまりにも目先のことにとらわれて行動することが多いようです。我々が日本という国をもっと勉強し、良いところも悪いところも理解した上で日本の良さを子ども達に語り継いでいかなければならないと思っています。