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集中力を高める

 本校は二期制を採用しているため、来週から後期の中間テストが始まります。
 そのため、今週は週末に試合のあるクラブを除いて、原則として部活動は中止しテストに集中してもらうことにします。学校としては万全の体勢でテストに臨んでもらうための配慮ですが、肝腎の生徒達にやる気がなければこれらの時間は全く無駄になってしまいます。今日も先生方に個別の質問をしに来る生徒や教室に残って自習している生徒の姿が数多く見られました。
 これからは勉強だけではなくスポーツや仕事において、ここ一番力を発揮しなければならない場面が幾度となく訪れてきます。人間にとって常に緊張感を持続することは難しいことですが、本番に強いという人は例外なく素晴らしい集中力を有しています。
 「頭の良し悪し」は生まれつきとか年齢のせいだと思っている人が多いようですが、「記憶力が悪くなってきた」とか「集中力が続かない」「頭が固い」というのは脳の中の神経回路が少なくなってきているからです。これは身体が運動不足でなまっているのと同じで、実は脳が鍛えられていないのです。最近人間の脳に関するさまざまな研究が進んできていますが、140億個ある脳細胞の中で使われているのはわずか3%で残りの97%は活用できていないということが解ってきました。まさに今回のテストは集中力を高めるトレーニングという点では絶好のチャンスです。
 今、『脳力』という言葉が話題になっていますが、これからも生徒達がしっかりと自分の脳を鍛えていって欲しいと思っています。