伝統の寒稽古始まる
本校においては教育方針として人間教育の充実を掲げていますが、その一環として男子の体育の授業の中に武道を取り入れ、剣道と柔道のどちらか一方を選択させています。
1月16日(火)よりこれらの生徒と剣道部、柔道部の部員を対象に寒稽古を開始しました。この行事は途中震災での中止を除き、毎年実施している伝統の行事で、本年で28回目となります。本日は中学1年と2年の生徒が朝7時に集合し学年担任が見守る中、約1時間にわたって白い息を吐きながら懸命に寒稽古を行いました。早朝にもかかわらず、稽古を終えた生徒達が引き締まった清々しい表情をしていたのが印象的でした。
この寒稽古の狙いは一年で最も寒さの厳しいこの時期に稽古を行うことにより、逞しい肉体と旺盛な気力や忍耐力、決断力や集中力といった精神力を養うことです。
日本には剣道、柔道、弓道、合気道、といった武道や書道、華道、茶道等「道」のつくものがたくさんありますが、これらの中に共通しているのは、相手を尊重し、感謝する、自分の心を整え正す、『礼に始まり礼に終わる』という言葉に代表される 礼儀を重んじるということです。
この寒稽古は水曜日には中学3年、木曜日には高校1年、金曜日には高校2年を対象に実施する予定です。生徒達がこの行事を通じて、自分なりの何かをつかんで欲しいと思っています。